東南アジアでのオンラインセミナについて【「アジア進出を成功に導く25講」著者 藤井賢一郎が斬るアジアビジネス】

当社としては、昨年より東南アジア向けのオンラインセミナを数多く開催してきた。当初は物珍しさもあったのか100名程度の参加者があった。

オンラインということもあり、セミナの時間をいかに1時間以内に抑えて要点を伝えられるか? 参加者からの質問や要望をのちにどのようにして効率的に参加者からアンケートにてすいあげるか? などの施行錯誤を繰り返してきた。

今年にはいってから参加者にも変化があり、

  1. 大体一ヶ国を対象にすると実質20社ほどの参加に絞られてきた
  2. 内容にもよるが目的意識のしっかりした参加者が増えている
  3. セミナ後のアンケートの回収率もよい

などの傾向がある。

今後の予定としては、東南アジア向けには、「元来生産スケジューラとはどんなものなのか?」「どのような準備が必要でどんな効果期待できるのか?」など基本的な内容で、できるだけ、1対1のセミナにしようと考えています。

理由は、一口に東南アジアといっても、国により成長段階が違うこと、同じ国でもそれぞれの工場に歴史があり、長い歴史をもつところからつい最近進出したばかりなど、システム要件についても要望が1社1社異なることなどの背景がある。

コロナ前に実施していた会場でのセミナとオンラインのセミナの違いは、会場でのセミナは聴衆の反応を肌で感じられる、セミナ終了後の個別相談に便利などのメリットがあのが会場でのセミナ。

オンラインセミナに関しては、場所を問わずどこでも参加できる、セミナ終了後も公開されるビデオなどで聞き返すことができるなど。

一長一短はあるが、時間や費用を考えると今後オンラインが主流になっていくのではないか?コロナを経て世界のビジネスシーンが変わる中、従前と同様の方法論では意味がない。

今後の課題としては、現地語での開催があげられる。コロナにより各国の工場管理者の現地化推進が想定される中、生産スケジューラのようなより現場に近いシステムの場合、現地語でのセミナはかかせない。

時差の関係で参加できなかった人に、オンデマンドなどでのセミナ内容提供も不可欠だ(特に日系製造業の場合、当社日本時間での開催のセミナ内容に対しても興味をもつ日本人駐在員も多い)。

セミナ主催者側からすると、セミナを開催しただけでなく、その後、参加者とどうコンタクトを継続していくか?工夫が必要だ。オンラインであるため、時間や費用を考慮しなくてよい分、情報収集のみという会社も多い。


導入事例集 | 生産スケジューラ Asprova APS | アスプローバ株式会社

東南アジアの日系企業の関心は1社1社異なるといっても過言ではない。日本本土のように企業規模で平準化されたシステム要件は望めない。

したがって当社も、繰り返しいろいろなテーマでセミナを開催し、情報提供を継続していかなければならない理由もある。

最近感じるのは、海外顧客からは、必ずといってよいほど導入事例の提供を生産スケジューラ導入検討の際には求められるが、セミナ自体での顧客事例講演に関してはあまり関心が高くない。

導入顧客に事例講演をお願いしても、セミナ集客が飛躍的に伸びることはない。生産スケジューラの場合、工場の生産物やラインによって異なる要件が求められるためと思われる。

いずれにしても、今後とも、マーケットの要望を伺いながら、セミナによる情報提供を継続していきたい。なぜならば、未だに、東南アジア各国の工場では、生産スケジューラなるものを導入した経験のない企業が圧倒的に多いためだ。

将来的には、この地域の市場でも生産スケジューラが求められる段階が来るものと信じているが、時間はかかるものと想定している。

ちなみに、中国市場では現在のような生産スケジューラソフトウェアを認知してもらう段階までには、10年間を要した。東南アジアに当社が進出してから、まだ5年、あと5年の我慢が必要だ。

※ 近々のオンラインセミナの予定は 定期セミナー・トレーニング課程 (asprova.jp)をご参照
藤井賢一郎 fujii@asprova.com
2000年代より、中国・タイ・インドネシアに駐在。コロナの影響でベトナムには駐在できずにいるが、日々、現地の代理店と情報交換の上、ビジネスをすすめている。
アスプローバ株式会社 営業顧問


著書
「アジア進出を成功に導く レクチャー25講」
株式会社青月社刊

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