アスプローバ ゴルフボール 完成 !!! Asprova超入門(1)【微笑みの国タイ デザインラボ社】

■第2回分はこちらからどうぞ
Asprova超入門(2)

皆様こんにちは。デザインラボの藤原です。

弊社では「アスプローバ ゴルフボール」を生産開始しましたが、試作とテストを経て、この度お陰様で完成しました。弊社で毎週開催しているWEBセミナーご参加者でアンケートご記載の方に些少ですが御礼としてお送りしております。

せっかくの機会ですから、このボールの生産をアスプローバでスケジューリングし、弊社スタッフへの勉強会のネタとして活用しております。

このネタを利用すればアスプローバをまったく使ったことがない方向けのご参考になるかもしれませんので、「アスプローバ超入門」として書いてみたいと存じます。

アスプローバ超入門 (1)

アスプローバには下記からダウンロードできる無料体験版がありますので、ご自宅でも気軽にお試しいただけます。

それでは善は急げ、早速始めてみましょう。

アスプローバを起動して「ファイル」→「新規作成」をクリックします。そうすると起動した日付を中心とした前後、数日の「資源ガントチャート」が出てきました。年と日付が出ているだけで、他には何も出ていませんが、「ファイル」→「名前を付けて保存」しておきます。

一般的に、生産スケジュール立案にはどのような情報が必要でしょうか?

  1. 品目マスタ(製品、半製品、仕掛品、原材料など)
  2. 工程マスタ(機械設備、工程要員、サイクルタイムなど)
  3. 受注情報(受注品目、オーダー数、納期など)

まあ、取り敢えずこんなところでしょうか?(いい加減ですね)
とにかくアスプローバを使うからには、すぐにでもガントチャートをぐりぐりと動かしてみたいところです。

一つ目として「テーブル表示」→「品目」で品目マスタを設定してみます。今回の生産に関わる品目(製品、半製品、原材料)として、ゴルフボール、インク、溶剤、治具、型などがありますが、まずはできるだけ簡単にやってみようということで、まずは完成品であるアスプローバゴルフボール(FG-1)と、原材料となる買ってきたゴルフボール(RM-1)だけ登録します。

品目コード「FG-1」と品目名「Asprova Golf Ball」を登録し、品目種別「製品」を選択し、
品目コード「RM-1」と品目名「Golf Ball」を登録し、品目種別「原材料」を選択しました。設定したのは、「品目コード」、「品目名」、「品目種別」の3項目のみです。

次は二つ目、「テーブル表示」→「製造BOM」で、BOM登録(Bill of Material/材料表)してみます。製品と原材料の紐付けと工程情報を登録します。

今回の工程は、3色印刷(黒→緑→青)でしたので、①黒色印刷→②乾燥工程→③緑色印刷→④乾燥工程→⑤青色印刷→⑥乾燥工程→⑦検査の7工程でしたが、できるだけ簡単になるよう印刷工程(Printing)→乾燥工程 (Drying)→検査 (Inspection)の3工程のみとしておきます。それぞれの工程情報は下記にしました。

印刷工程(Printing)

  1. 工程番号を「10」とします。
  2. この初めの工程に原材料であるGolf Ball「RM-1」を使いますが、原材料1個で、この工程の完成品(全行程の中では中間品=仕掛品)も1個できますので、「製造」列には1と入れます。原材料の「指図種別」は「入力指図」です。
  3. 印刷に使う資源(設備)は、タンポ印刷機で「Printer-1」とします。ボール1個当たりの製造時間(サイクルタイム)は、2分とします。資源(設備)の「指図種別」は「使用指図」です。
  4. 「前段取り」、「後段取り」、「重なり方法」等々いろんな項目がありますが、よくわからんので放置です。

乾燥工程 (Drying)

  1. 工程番号を「20」とします。
  2. 乾燥に使う資源(設備)は、乾燥機で「Heater」とします。
  3. 乾燥機は大きく乾燥にかかる製造時間は、数量に関係なく30分とします。
  4. この乾燥工程に使う前工程でできた中間品が、この工程の原材料とて登録すべきのように思いますが、これもよくわからんので取り敢えず放置しておきます。

検査 (Inspection)

  1. 工程番号を「30」とします。
  2. 検査に使う資源(検査員)は、人ですが「Inspector」とします。
  3. ボール1個当たりの検査時間(製造時間)は、1分とします。
  4. この検査工程に使う前工程でできた中間品が、この工程の原材料とて登録すべきのように思いますが、やっぱりよくわからんので取り敢えず放置。

登録したのは結局、下記の赤枠の6項目のみです。

最後に受注情報を登録してみます。「テーブル表示」→「オーダー」をクリックします。

オーダーコード「OE-1」と登録(Order Entry No.を略したつもり)、オーダー種別で「受注オーダー」を選択、品目は製品である「FG-1」を選択、納期は今日が4月18日ですので「4月30日」としておき、オーダー数を10ダース分「120」個と登録します。

さあこれで、画面右上の3色アイコンの「リスケジュールボタン」を押せば、資源ガントチャートにスケジュールが表示されるはずです。期待に胸を膨らませ、初めてリスケジュールボタンを押しました!

がーん。画面左には「受注」と「工程」が出ましたが、肝心のスケジュールが何にも出ません。なんでだろう???

(デザインラボ 藤原 康孝)

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