アジアの工場では生産管理など基幹システムが無く、Excelで業務を回している事も多いと思いますが、Excelは同じファイルを複数人で更新する事が難しく、個人管理になりがちで困っている事は無いでしょうか?
かと言って生産管理を導入するにはコストや敷居が高く、なかなかシステム導入にも踏み出せない状況もあると思います。
そんな悩みをお持ちの方にGoogleSheetsでの運用をご提案したいと思います。
GoogleSheetsはExcelと同等の表計算ソフトでありGogleDriveのクラウド上で管理する事で複数人によるファイル編集が可能となります。
また、AppSheetsの開発ツールによりGoogleSheets上にアプリケーションを簡単に開発する事ができますので、様々な照会やエントリーシステムなどの業務システムを構築するも可能となります。
AppSheetsで開発したアプリケーションはスマホで動作しますので、現場でタイムリーに実績を入力できるようになります。
GoogleSheetsによる作業指示管理
GoogleSheetsに新規にスプレッドシートを作成します。作業指示を格納する項目だけを記述します。
尚、作業指示のデータはAsprovaから計画した作業指示を取り込む事となります。
左記の空白のボタンで新規のスプレッドシートを作成します。
新規のスプレッドシートに作業指示コード、品目、計画数、実績数、開始日、開始時間、終了日、終了時間の項目を記述します。
尚、スマホアプリのカレンダーを作成するには日と時間は別のフィールドで設定する必要があります。
AppSheetによるスマホアプリの開発
新規に作成したGoogleSheetsよりAppSheetの”アプリの作成”を選択して開発画面を開きます。
作業指示の日程に合わせてカレンダに作業を表示するには、”View Type”から”カレンダ”のアイコンを選択して開始日、開始時間、終了日、少量時間と表示項目(品目コード)を指定するだけでスマホのカレンダ表示まのアプリが作成されます。
尚、項目はGoogleSheetsの1行目が項目のヘッダとして判断されます。
また、開発したカレンダーのアプリはプレビューで右側に表示されます。このように画面タイプと項目の指定だけでスマホアプリを作成できます。
AsprovaからGoogleSheetsへの書き込み
Asprovaのスケジュール結果の作業指示をGoogleSheetsODBCを使って直接Googleのスプレッドシートに書き込む事が出来ます。
Asprovaのデータ入出力でGoogleSheetsODBCを指定してGoogleSheetsの項目とAasprovaの項目をマッピングするだけで作業指示の取り込みを設定できます。
マッピングしたデータ入出力の設定はAsprovaの計画パラメータに組み込む事でスケジュール後に自動的にGoogleSheetsに作業指示が書き込まれます。
Asprovaからのエキスポート処理により項目名だけを設定したGoogleSheetsのテータ部分に作業指示が書き込まれます。
尚、GoogleSheetsはAsprovaからは作業指示を書き込み、実績はAppSheetから書き込み、双方で一つの共有ファイルを更新する事となります。
スマホからの実績入力
ここまでの手順で設定は完了となります。GoogleSheetsに書き込まれた作業指示はAppSheetsで開発したスマホアプリで参照できます。
また、該当の作業指示を選択して実績を入力する事が出来ます。
作業指示はカレンダの各日付に予定として表示されます。
また、予定をクリックすると入力画面が表示され実績を入力する事が出来ます。
尚、GoogleSheetsと繋がっているので、AppSHeetsのアブリで入力した実績はGoogleSheetsに反映されます。
Asprovaへの実績の反映
実績インポートのメニューを実行する事でGoogleSheetsの実績数を取り込みスケジュール反映されます。
反映された作業は斜線で消し込まれて表示します。
システム構成
システム構成は下記の通りです。Googleスプレッドのクラウド環境でAsprovaと各種業務のさまざまな情報を共有して活用できるようになります。
ナレッジセンターのご紹介
スマホアプリの開発方法について簡単な概要をご紹介させて頂きましたが、詳細な開発方法についてはナレッジーセンダをご参照ください。